2009年8月18日火曜日

登頂を成功させる心得1

富士登山は技術的な難易度は低いですが、体力的な難易度は想像以上に高いです。
それは、行程が比較的長距離であり、最大の要素は、3000mを超える高山だからです。
高所はご存知のとおり、低圧、低酸素状態であり、血中の酸素飽和度、そして細胞膜の透過性が低下し、酸欠、エネルギー生産性の低下が起き、恒常性が崩れ、それが頭痛や吐き気、思考力の低下、行動体力の低下、つまり疲労症状として現れます。
高所に行けば、だれでも大なり小なり、頭が痛いとか、吐き気がするなどの症状がでます(二日酔いみたいな感じ)。そして最悪の場合、行動不能に陥り、下山に救助が必要になります。
ここでやりがちな間違いは、症状がひどくなるまで我慢して、その場で休んでも、酸素は薄いままなので、ほぼ回復しないということです。
団体行動ではありますが、だからと言って無理をする必要はありません。
少しでも調子が悪くなったら、下山も考えましょう。
よく、富士登山を一生に一度のイベントとか考えている人がいますが、そんな風に思ってしまうと、心理的抑圧や緊張が強くなり、かえってコンディションを崩します。
山は何万年前からもずっとそこにあって、決して逃げることはありません。
何度もチャレンジできますから、気楽に楽しく登りましょう!

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